武田 霞洞  Kado TAKEDA  1865~1935

慶応元年(1865)1月4日福井県丸岡生まれ。生家は旧越前丸岡藩の典医。本名は白、字は吉夫、霞洞・鐵道人・虚空主人・九十九・瑞香書屋主人と号し、居を瑞香書屋という。明治17年上京し、職を鉄道部に奉じる。明治20年西川春洞の門に入り書道を修める。大正12年11月鉄道省より勤続功績章を受け、さらに事務官として高等官六等正七位に叙せられ、勲七等瑞宝章を授与される。明治32年2月中等学校習字科教員免許状を受け、その書各体に通じ門生を指導する。談書会、明治書道会、書道奨励協会、日本書道会、文墨協会、日本美術協会、日本書道作振会、泰東書道院、謙慎書道会などに委員・幹事・総務・顧問として尽力。各種展覧会には審査委員をつとめる。昭和10年(1935)2月28日歿、71歳。


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